30年越しの“幻の設計書”がついに現代で実体化。『Beyond Shadowgate』は、NES版の正統続編として一人称ポイント&クリックに回帰。レトロなピクセル表現はそのままに、ヒントやクイックトラベルなど今どきの快適さも盛り込んで、あの手触りが超拡張されて帰ってきたよ。謎解きの密度もスケールも過去作の5倍クラス。英語オンリーだけど、雰囲気で遊べる人にはめちゃ刺さる仕上がり。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
ゲームタイトル | Beyond Shadowgate |
デベロッパー | Zojoi LLC., GrahfMetal |
パブリッシャー | Zojoi LLC. |
ジャンル | アドベンチャー(一人称/ポイント&クリック) |
発売日 | 2024年9月19日 |
対応言語 | 英語(日本語追加予定!) |
価格(定価) | 2,000円 |
どんなゲーム?
『Beyond Shadowgate』は、初代『Shadowgate』から35年後の世界を舞台にした正統続編。物語の始まりはKal Torlinの都Gwynenthellの地下牢。主人公のDel Thornburrow(種族: Fenling)は、死刑を待つ囚人の身から脱出を果たし、国を覆う陰謀へと巻き込まれていく。旅路はTorlin ForestやGatekeeper Mountainsを越え、やがて世界の均衡に触れる核心へ——。
ゲームは一人称視点のポイント&クリック。画面内の調べる・使う・会話する・移動する、といった操作を積み重ねて謎を解き、アイテム合成や環境ギミックで道を切り拓くスタイル。シリーズ伝統の“死に至る選択”も健在で、うっかりすると即ゲームオーバーになるスパイスが気持ちいい。ただし今回はヒントシステムやクイックトラベルマップ、デスインジケーター、昼夜進行などのQoLが入っていて、リトライや探索のテンポがかなり良好。加えて実績40個、マウス&キーボード/コントローラ対応も完備。
規模面では、公式が強調する通りNES版の5倍クラスのボリューム。支線では『Deja Vu』『The Uninvited』『Shadowgate VR: The Mines of Mythrok』をモチーフにしたサイドクエストも仕込まれていて、シリーズの系譜を知っているとニヤリとできる。
コミュニティの反応は?
執筆時点でSteam評価はVery Positive。レトロな画作りと現代的UIの融合、マップの広がり、謎解きの“理不尽すぎない意地悪さ”が好評。特にヒントシステムの導入は歓迎ムードで、詰まっても致命的にテンポが崩れない点が評価されがち。一方で現状は英語のみという言語面のハードルや、即死系トラップの多さに賛否が割れる声も見かける。総じて「MacVenture系の正統進化」というトーンが支配的だね。
オススメや期待ポイント
- レガシー継承×現代化のバランス:見た目も操作感も懐かしいのに、遊び心地は今。古参も新規も入りやすい。
- 探索の密度:5倍スケールにふさわしく、部屋・道・仕掛けに“手がかり”が散りばめられている。観察の精度が試される。
- やらかし上等の設計:デスインジケーターやヒントで学習サイクルが回しやすい。死んで覚えるが理不尽には寄りすぎない。
- シリーズ横断のファンサ:サイドクエストで旧作ネタを大切に拾ってくれる。通好みの小ネタ探しが楽しい。
まとめ
『Beyond Shadowgate』は、30年越しの続編にありがちな“名前だけ復活”とは違う、ちゃんと遊べる正統アップデート。一人称ポイント&クリックの緊張感、観察と仮説検証の気持ちよさを、現代の遊びやすさで包み直した一作だと思う。英語オンリーなのでテキスト解釈が鍵になる場面はあるけど、雰囲気読解で進めたいタイプの人にはむしろご褒美。初代の記憶があるなら、なおさら刺さるはず。今後のアップデートで日本語追加予定だよ!