ラリーゲームって言うと、
「サイド=ドリフトボタン」ってイメージ持ってる人、多いはず。
でも実際は、
サイドは“毎回引くやつ”じゃなくて、ここぞって場面で一瞬だけ使う向き変えツールって感じ。
この記事では、
- そもそもサイドってどんな時に使うのか
- 実際の操作手順(FWD/4WDメイン)
- ありがちな失敗と直し方
- セッティングとサイドの効きの関係
このあたりを、まとめてく感じでいくね。
1. サイドブレーキって何のためにあるの?
まず役割からハッキリさせとこ。
✅ サイドでやりたいこと
- 低速でクルマの向きを一気に変える
- フロントはグリップさせたまま、リアだけ滑らせる
- ブレーキ距離を伸ばさずに、曲がりながら減速+回頭
つまり、
「曲がり切れないタイトコーナーで、お尻だけクイッと回して、早く向き変えて立ち上がる」
このための道具。
❌ サイドを使わなくていい場面
逆に、こういうとこでサイド多用するとタイム落ちるやつ。
- 中高速コーナー全般
- ターマックの普通の90度コーナー
- なんでもかんでも“とりあえずサイド”な走り
サイドはヘアピン&極端にキツいコーナー用の「最終兵器」くらいのイメージでOK。
2. サイドを使う典型的シチュエーション
ラリー(特にグラベル)でサイドが活きるのは、だいたいこの辺。
- タイトヘアピン(ほぼUターン)
- 進入速度が低い
- そのままじゃ内側にノーズを向けきれない
- キツめの直角コーナー+進入が短いとこ
- フットブレーキだけだと「減速してから曲がる」になってしまう
- サイドを絡めて「曲がりながら減速+回頭」したい場面
- FWD(FF)や4WDで曲がらない時
- フロントはグリップしてるけど、リアが粘りすぎてアンダーっぽい
- そこで一瞬サイド入れてリアだけ切り離してクルッと
- 下りのタイトコーナー
- ブレーキ距離短くしたい
- かつ、ノーズを早めに内側へ向けておきたい
これ以外のコーナーは、
ちゃんとブレーキと荷重移動とライン取りで曲がったほうが速いことが多い。
3. サイドブレーキの基本操作手順(FWD/4WD)
ここからは、
「グラベルのヘアピンをサイドで回る」ってシチュ前提で、操作を分解してくね。
手順①:真っすぐのうちにしっかり減速
- コーナー手前でフットブレーキ
- 必要なギアまでシフトダウン(2速とか1速)
- この時点で「ヘアピン手前でちゃんと減速してる」状態にしておく
ここでブレーキサボると、サイド使ったところでただ吹っ飛ぶだけになる。
手順②:ステアを入れ始める
- ブレーキを弱める or いったん抜く
- 同時にノーズをイン側へ向け始める
ここめっちゃ大事で、
「ステアで回転のきっかけを作ってから、サイドで一気に回転をブーストする」
ってイメージ。
真っ直ぐのままサイド引くと、ただズザーーーッて進むだけで、ほとんど回らない。
手順③:サイドを“短く”引く
MT想定で流れ書くとこんな感じ。
- クラッチを踏む
- サイドをガツンと一瞬だけ引く
- 体感 0.2〜0.5秒くらい
- 引いた瞬間、リアタイヤをロックさせるイメージ
- すぐ戻す
→ 引きっぱなしは完全にアウト
この瞬間にやってることは、
- 駆動を切る(クラッチ)
- リアをロックさせて、向きを回す
- でも長く止めると“ただの減速&スピン”になるから、一瞬だけ
オートマ/パドルでも考え方は一緒で、
「サイド=短いパルス入力」って覚えておくと扱いやすい。
手順④:回り始めたらステアとアクセルを準備
サイドを離したあとが本番。
- クルマがクルッと回り始める
- そこでステアをカウンター気味に調整
- 向きが決まりそうなとこで止める
- 同時にクラッチをつなぎ始める → アクセルオンの準備
サイドは「回転の起爆剤」であって、
向きの最終調整はステアとアクセルでやる
って感じ。
手順⑤:スライドを活かして立ち上がり
- 前に向き始めたらアクセルオン
- スライドをちょい残しつつ、トラクションをかけて前に押し出す
ここでビビってアクセル遅れると、
せっかく回頭できてても、立ち上がりがモタついてタイム落ちる。
4. ありがちな失敗と修正ポイント
失敗①:サイド引く時間が長い
症状:
- ほぼ止まりかける
- その場でクルっとしすぎて立ち上がりが遅い
原因:
- サイド=「ギューーーッ」と長く引いてる
修正:
- 意識して「カチッ → すぐ戻す」くらい短く
- 最初のうちは「短すぎ?」ってくらいでちょうどいい
失敗②:真っ直ぐのままサイド
症状:
- 思ったほど曲がらない
- ただズルズル滑って外にふくらむ
原因:
- ステアを入れる前 or ほぼニュートラルの状態でサイド引いてる
修正:
- 「ステア → サイド」の順番を守る
- 先に方向を決めてから、サイドで回転力を足す
失敗③:アクセル踏みっぱなしでサイド(特にFF)
症状:
- フロントタイヤばっか空転して変な挙動
- 4WDだと全体がバタバタして制御しづらい
原因:
- サイド引いてる最中もアクセルオンのまま
修正:
- サイドを引く瞬間は基本アクセルオフ
- サイドを離して、向きが決まり始めてからアクセルオン
失敗④:MTでクラッチ踏まずにサイド
症状:
- エンスト
- ギクシャクしたショックで挙動が乱れる
修正:
- 「サイド=クラッチ同時」ってセットで覚える
- もう体でワンセットにしてしまうのが一番楽
5. セッティングとサイドの効きの関係
ここからちょっとメカ寄りの話。
車両セットアップやコントローラ設定でサイドの効き方がけっこう変わる。
5-1. サイドブレーキの“効き”そのもの
ゲームの設定や車両のデータで、だいたいこんな要素があるはず。
- Handbrake / サイドブレーキ入力
- (車によっては)リアブレーキトルクの量
- コントローラ側の入力カーブ
傾向はこんな感じ。
- 弱すぎ
- 引いてもリアがロックしない → 全然回らない
- 強すぎ
- ちょっと触っただけでクルッと回りすぎる / その場スピン
グラベルメインなら、
- 「軽く引いてもちゃんとリアがロックする」くらいの強め設定
ターマックメインなら、
- 「よほど引かないとロックしない」くらい弱めでOK(そもそもサイドあまり使わない)
って分け方がやりやすい。
5-2. ブレーキバランス(前後バイアス)
サイドは直接リアをロックさせるけど、
進入の挙動はフットブレーキ+バランスにも依存する。
- フロント寄り
- 進入が安定しやすい
- ただしリアが出にくいので、サイドの回頭にちょい頼りづらい
- ほんの少しリア寄り
- ブレーキ減速時でもリアが軽く出やすい
- サイドと合わせるとクルッと回しやすい
- その代わり、制動時にナーバスになりやすい
ヘアピン多めのグラベルなら、
「標準から 1〜2 クリックだけリア寄り」
くらいにして、挙動見ながら微調整するのが安全ライン。
5-3. デフ設定(特にリアのコースト側)
アクセルオフ時のリアデフのロック率(コースト側)も地味に効く。
- コースト強め(数字大きい)
- アクセルオフでも左右リアが同じように回ろうとする
- 進入で安定しやすい
- サイドを引いても挙動がマイルド → 回頭は少し抑えめ
- コースト弱め(数字小さい)
- アクセルオフで左右がバラけて回りやすい
- サイド+荷重移動でリアがヒュッと出やすい
- 普段のブレーキングでもオーバーステア傾向が出やすい
サイドでしっかり回したいなら、
コースト側を「一段だけ弱める」くらいから試すと良き
やりすぎると、サイド使わないコーナーまで全部ケツ出モードになるから注意。
5-4. サスペンションと車高
サイドの効き=リアのグリップ量にもめちゃ関係する。
ざっくりイメージはこんな感じ。
- リアを少し固め(バネ or アンチロールバー)
- ロールが減って、リアが滑りやすい
- サイド+荷重でスッと回ってくれる
- フロントを少し柔らかめ
- ブレーキで前に荷重が乗りやすい
- 結果的にリアが軽くなって、サイドが効きやすい
- 車高はちょい前下がり(フロント低め+リア高め)
- 重心が前寄りになって、回頭しやすい
ただし、サイドのためだけにやりすぎると、
- 高速コーナーでリアが落ち着かない
- ちょっとのブレーキでケツが出すぎる
とかになるので、
「標準セットから、ほんの少しオーバーステア方向に寄せる」くらいで止めとくのがおすすめ。
5-5. 入力デバイス側の設定
Assetto Corsa Rallyを
- ゲームパッドでやるか
- ハンコン+ハンドブレーキでやるか
でも感覚が変わる。
デジタルボタン(パッドのボタンとか)
- 入力がONかOFFだけ
→ 押した瞬間100%サイド - だからこそ、押す時間の長さがすべて
→ 「ポンッ」と叩くように一瞬だけ触れる練習が大事。
アナログハンドブレーキ
- 入力量をじわっと変えられる
- 入力カーブを少しマイルドめに設定して
- 前半:細かい調整しやすい
- 後半:しっかりロック
みたいにしておくと扱いやすい。
6. 練習メニュー:サイドに慣れるステップ
最後に、サイド練習するときの流れも置いとく。
ステップ1:広いスペースで回転だけ練習
- フリー走行 or テストエリアで
- 低速(2速)で走って
- ブレーキ → ステア → サイド → カウンター → アクセル
- これをひたすら繰り返す
まずは「タイム関係なしで、狙った向きまで回せるか」だけに集中。
ステップ2:ヘアピン1個だけを周回
- ヘアピンが分かりやすいステージを選んで、
- そのコーナーだけ行ったり来たりして、
- サイドあり
- サイドなし(フットブレーキ+荷重だけで回る)
を両方やってみる
→ どのくらいの速度・ラインでサイドが有効になるか体で覚える感じ。
ステップ3:本番ステージで「使う場所だけ決める」
- ステージを通して走るときに
- 「この2〜3コーナーだけサイド使う」
って最初から決めておく
- 「この2〜3コーナーだけサイド使う」
- それ以外は封印
サイドを覚えたてだと全部で引きたくなるけど、
「ここぞ」ポイントを絞るほうが確実にタイムにつながる。
まとめ:サイドは“演出”じゃなくて“武器”
サクッとまとめるとこんな感じ。
- サイドは低速タイトコーナー用の回頭ツール
- 引く前に
- ちゃんと減速してフロントに荷重を乗せる
- ステアで回転方向を作る
- サイド自体は「一瞬だけガツンと入れてすぐ離す」
- 効きがイマイチなら
- サイドの強さ
- ブレーキバランス
- リアデフ(コースト)
- リアサスと前後車高
をちょいオーバーステア寄りに振って調整
感覚としては、
ドライビングで7割決めて、セッティングで残り3割詰める
くらいのバランスがちょうどいい。

