19世紀の世界経済をぜんぶ自分色に染めたい野心家に刺さるやつ。工場建てて、法律変えて、利権まみれの政治をさばいて……気づいたら深夜までグラフ眺めてる危険なゲームが「Victoria 3」。あたしもプレイしてて「もはや歴史シミュという名の社会科実験じゃん」ってなったレベル。数字まみれだけど、そのぶんハマった時の没入感はエグい。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Victoria 3 |
| デベロッパー | Paradox Development Studio |
| パブリッシャー | Paradox Interactive |
| ジャンル | グランドストラテジー / 経済・社会シミュレーション |
| 発売日 | 2022年10月25日 |
| 対応言語 | 日本語を含む11言語 |
| 価格(Steam定価) | 6,990円 |
どんなゲーム?
舞台は1836年〜1936年の100年間。産業革命で世界が一気にぶっ壊れて、作り変わっていく激動の時代。プレイヤーは日本やイギリス、清、アメリカみたいなメジャーどころから、小国や植民地まで、100以上の国の中から好きな国を選んで「理想の社会」を組み立てていく。
このゲーム、パラドックス作品の中でもとくに「戦争より国内経済と社会」が主役なタイプ。工場や農園を建てて、生産チェーンを組んで、貿易で原料を確保しつつ、国民のニーズを満たしていく。人口は職種・宗教・階層ごとに細かく分かれてて、それぞれが利害を持った「インタレストグループ」として政治に圧かけてくるのがポイント。
ゲームの手触りとしては、マップ上で軍隊をちまちま動かすというより、画面いっぱいの数字・グラフ・一覧を読みながら、「この工場増やすと賃金どうなる?」「この法律通したら貴族がキレる?」みたいなことをずっと考えるスタイル。リアルタイム進行+ポーズありなので、止めながらじっくり考える系。
コミュニティの反応は?
Steam全体の評価は「やや好評」で、日本語レビューも7割ちょいがポジティブ。初期バージョンのころは「戦争がふわっとしすぎ」「UIがごちゃごちゃ」「数字に追われてしんどい」といった不満もけっこう多かったけど、アップデートとDLCが重なって、最近は「経済と社会シミュとしてはかなり良くなってきた」という声が増えてきてる。
海外レビューだと、良いところとしては
- 経済シミュレーションの作り込みがえぐい
- 政治や法律の組み合わせで、国の性格がガラッと変わる
- 戦争でなく、外交と経済で覇権を取るプレイができる
あたりがよく褒められてる。一方で、
- 戦争システムは今でも好みが分かれる(前線を設定して眺める感じで、HOI4ほど手触りはない)
- 数字とタブが多くて、人によっては「スプレッドシート眺めてる感」が強い
みたいな意見も根強い。reddit界隈だと「外交と経済を楽しめるなら今はおすすめ」「軍事メインの派手な戦争ゲームを期待すると肩透かしかも」といったニュアンスのコメントが目立つ印象。
オススメや期待ポイント
① 数字とグラフで世界史をいじる快感
工場を1つ建てると、原料の価格が動いて、雇用が増えて、賃金が変わって、生活水準が上がったり下がったり。その波が税収に跳ね返って、さらに投資余力が変わる……みたいな「経済の連鎖反応」がめちゃくちゃよくできてる。軌道に乗った瞬間の「うちの国、ちゃんと回り始めたな〜」って感覚がたまらない。
逆に調子に乗って関税や税率いじりすぎると、物価高騰からの不満爆発→暴動→内戦コースも普通にあるので、いい意味でバランスゲーム。
② 政治と社会改革で“自分の理想国家”を作れる
立憲君主制でまったり自由主義国家を育ててもいいし、労働者国家でガチガチの計画経済に振ってもいいし、植民地帝国路線で名誉ポイントを積み上げてもOK。どの法律を通して、どのインタレストグループを味方につけるかで、同じ国でもまったく違う国家像になるのがおもしろいところ。
③ 日本語フル対応&アップデート継続中
UIも音声も日本語フル対応なので、数字地獄のゲームだけど英語の壁はかなり低め。パッチやDLCもコンスタントに出ていて、経済・外交・貿易まわりがどんどん拡張されているのもポイント。長期的にじわじわ育てていくタイプのタイトルが好きな人には、今から入りやすいタイミング。
④ こんな人に刺さりがち
- 「HOI4」や「EU4」みたいなParadoxゲーが好き
- 戦争より経済・政治・社会を回すのが好き
- グラフやチャートを見るのが苦じゃない、むしろ好き
- 国づくりシミュや街づくりゲームで時間を溶かしがち
逆に、
- 派手な戦場カメラを見たい
- チュートリアルで全部教えてほしい
みたいな人には、最初はハードル高めかも。慣れるまでちょっと修行感ある。
まとめ
「Victoria 3」は、19世紀の世界を題材にした、超本格派の経済&社会シミュレーション寄りグランドストラテジー。最初は情報量に酔いそうになるけど、一歩ずつシステムを理解していくと、「この税制にしたらこう回るのか」「この法律通したらここが詰まるのか」っていう“分かってきた感”がクセになるタイプのゲーム。
歴史ゲーが好きで、数字やグラフとにらめっこするのが嫌いじゃないなら、一度触ってみてほしいタイトル。君の頭の中にある理想国家、19世紀の世界地図に落とし込んでみよ。そこからがVictoria 3の本番。
