【ゲーム紹介】Dawn of Man|石器時代から鉄器時代まで見守る集落サバイバル

ゲーム紹介

石器時代から鉄器時代まで、人類の夜明けをゆっくり追いかけるシティビルダー。『Dawn of Man』は、マンモス狩りから農耕・家畜化、防衛戦まで、教科書で見た歴史を自分の手でなぞっていくサバイバル系街づくりゲーム。文明を爆速で発展させるんじゃなくて、一家族、一集落の暮らしをじっくり見守りたい人向けのタイトル。まったり系だけど、油断すると飢えや襲撃で一気に崩壊する緊張感もあっていいスパイスになってる。

基本情報

項目内容
ゲームタイトルDawn of Man
デベロッパーMadruga Works
パブリッシャーMadruga Works
ジャンルサバイバル / シティビルダー
発売日2019年3月1日(PC版)
対応言語英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語(※日本語は有志ModでUI対応)
価格(Steam定価)2,800円

どんなゲーム?

『Dawn of Man』の舞台は、人類史のほんと最初のほう。石器だけ握りしめてる時代からスタートして、メソポタミア文明とかより全然前の、狩猟採集まっさかりな世界観だ。プレイヤーは小さな部族のリーダーになって、集落を安全な場所に作って、食料と資源を確保しながら時代を進めていく。

最初にやることは、とにかく「生き延びること」。

  • マンモスやバイソンを狩って肉と皮を確保
  • 川辺や森で木の実・魚・木材・石を集める
  • 冬に備えて保存食と服をストック

って感じで、サバイバル寄りの立ち上がりになる。ここが一番原始人感あって楽しいところ。

文明がちょっとずつ進むと、農業と家畜化が解禁される。麦や豆を育てて、山羊や羊、牛を飼いならしていくと、狩りメインの不安定な生活から、安定した定住生活にシフトしていく流れ。テクノロジーポイントを貯めて、新しい道具や建物、作物をアンロックしていく感じのツリー構造になっていて、「次は何を覚えさせるか」考えるのが地味に悩ましくて良き。

時代が進むと、今度は環境や敵のプレッシャーも強くなる。厳しい冬や嵐だけじゃなくて、武装したレイダー(略奪者)が村を襲ってくるようになるから、壁や見張り台、武器をしっかり用意しておかないと一瞬でボコられる。ほんわかスローライフかと思いきや、ちゃんと「守らないと終わる」ラインがあるのがメリハリ効いてるポイント。

操作感としては、いわゆる見下ろし型のシティビルダー。個別ユニットに逐一命令を出すというより、「このエリアで狩りして」「ここで木を切って」という感じで作業エリアを指定しておいて、部族のメンバーが自動で動いてくれるタイプ。人ひとりの人生にズームするというより、集落全体をふわっと俯瞰してマネジメントするゲームに近い。

コミュニティの反応は?

Steamでは長期的に見ても好評寄りで、いわゆる「安定した良作」ポジションに落ち着いている印象。特に評価されているのは、

  • 石器時代〜鉄器時代までの先史時代をがっつり扱っているテーマの珍しさ
  • ゆっくりめのゲームスピードと、落ち着いたBGM・ビジュアルの雰囲気
  • UIやシステムがそこまで複雑じゃなくて、ジャンル入門にもいけるところ

あたり。街づくり好きの中でも、「Banished(放浪者の街づくり)」が好きな人たちからの支持が厚くて、「Banished路線をちゃんと発展させた進化形」って言われることも多い。

海外レビューでは、「革新的ってほどではないけど、ジャンルとしてすごく堅実で、石器時代シミュレーションとしてはかなりイイ線いってるよね」というトーンが多め。スローなテンポが合う人には癒やしゲー寄り、サクサク発展させたい人には「ちょっともっさり」と感じられがち、という温度差はある感じ。

気になる点としてよく挙がるのは、

  • AIがたまにポンコツで、変なところで渋滞したり、指示どおり動いてくれなかったりする
  • ひと通り時代を進めると「やること」は見えてきて、超ヘビー級シティビルダーと比べると厚みは控えめ

みたいなところ。とはいえ「セールで買うなら全然アリ」という声が多くて、総じて好意的な評価に落ち着いている印象。

オススメや期待ポイント

一番の推しポイントは、とにかく「先史時代に全振りした街づくり」というテーマ。中世や近代の街づくりは山ほどあるけど、マンモス狩りから鉄器時代までを一つの集落で通しでやらせてくれるタイトルはまだまだレア。歴史好きとか、人類史の流れをざっくり体感したい人にはかなり刺さる。

ゲームとしては、難易度の立ち上がりもそこまでエグくなくて、「最初の街づくりゲーム」としても推せるバランス。資源アイコンや作業エリア指定の仕組みが分かりやすくて、少し遊べば「あーこう管理するのね」ってだいたい掴める。

さらに、Steamワークショップ対応でModもそこそこ出ていて、日本語化Modやバランス調整系を入れると遊びやすさが一段階アップする。まずはバニラで遊んで、物足りなくなってきたらModで味変、みたいな遊び方もアリ。

あと、ペースがゆっくりなぶん「眺めゲー」としても優秀。季節ごとに景色が変わっていく中で、村人たちがせっせと仕事して、子どもが増えて、家畜が群れになっていく様子をただボーッと眺めているだけでも結構満足感ある。

「ガチガチの効率プレイで頭をフル回転!」というより、「今日は鉄器時代まで進めたし満足〜」みたいな、ゆるめの目標で長く付き合うタイプのゲームかなと思う。

まとめ

『Dawn of Man』は、派手な要素や超高難度を求める人向けというより、じっくり腰を据えて歴史と生活の積み重ねを味わいたい人向けのシティビルダー。石器時代スタートのサバイバル要素と、農耕・家畜化・防衛戦へと移っていく文明のステップアップがしっかり描かれていて、「村づくりの物語」を見守るのが好きな人にはかなりハマりそう。

セールのタイミングを狙って一本持っておくと、「なんか今日はゆっくり村を眺めたいな〜」って日にちょうどいい一本。BanishedやPlanetbaseが好きなら、チェックして損はないやつ。

ストアページ

タイトルとURLをコピーしました