物理演算でヘリがブン回り、ロープと電磁石で戦車もミサイルもまとめて引っこ抜くカオス系ヘリシューター、それが『Cleared Hot』。1990年代の『Strike』系を思い出すレトロな空気をまといつつ、中身はちゃんと現代風にアップデートされた一本。早期アクセスなのにレビューはほぼ絶賛で、短時間でも“ヤバいの来たな”って分かるタイプのゲームって感じ。あたしもトレーラー見た瞬間に「これは絶対触りたい」ってなったやつ。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Cleared Hot |
| デベロッパー | Not Knowing Corporation |
| パブリッシャー | MicroProse Software |
| ジャンル | アクション / インディー / トップダウン・ヘリコプターシューティング(早期アクセス) |
| 発売日 | 2025年11月20日(早期アクセス配信) |
| 対応言語 | 日本語を含む9言語(日本語はインターフェイス・フル音声・字幕対応) |
| 価格(Steam) | 1,700円(通常価格・税込) |
どんなゲーム?
舞台は架空の紛争地帯。プレイヤーは武装ヘリのパイロットとして、VIP救出や敵基地破壊、拠点防衛みたいなミッションを次々こなしていく。視点は見下ろし(トップダウン)で、ツインスティック系のシューティングに近い操作感。ヘリの挙動や爆発、オブジェクトの転がり方までガッツリ物理演算なので、毎回ちょっと違うハプニングが起こるタイプのゲーム。
特徴的なのがロープ&電磁石システム。戦車やコンテナみたいな重機はもちろん、敵の車両や落ちてるオブジェクト、場合によっては飛んできたミサイルまで「掴んで運ぶ/投げる」ができる。敵陣に戦車を空輸してそのまま爆撃したり、ミサイルをつかんで投げ返したり、とにかく“物を振り回して戦場を荒らす”遊びがメインディッシュって感じ。
ヘリは複数機体が用意されていて、それぞれ耐久・機動力・武装スロットのバランスが違う。ロードアウト(装備セット)もカスタマイズできるから、「重武装で拠点を殴りに行く機体」「素早く兵員を運ぶタクシー寄りの機体」みたいに役割分担させて遊べるのがいいところ。ミッションも砂漠・ジャングル・極地といったバイオームがあって、夜間作戦もあるから、同じトップダウンでもちゃんと景色の変化があるのも嬉しいポイント。
ゲームとしては、ただ撃ちまくるだけじゃなくて“地上部隊をどう動かすか”もかなり重要。ヘリは基本「ミニガンを積んだタクシー」扱いで、歩兵を前線に運んで拠点を制圧させたり、自軍基地を守る位置に配置したりと、軽いRTSっぽい要素も混ざってる。ヘリの操作と部隊の配置を同時に考えるから、いい意味で忙しいけど、そのぶん決まったときの気持ちよさはかなり高め。
コミュニティの反応は?
Steamではリリース直後からレビューが爆速で増えていて、現時点の評価は「圧倒的に好評」かつ好評率98%クラス。トップに出てくるレビューでも「10分触っただけでUrban/Desert/Jungle/Nuclear/Soviet Strike系って分かった」「まさに子どもの頃のStrikeシリーズの夢が今になって叶った」といった声が多くて、懐かしさ狙いのコンセプトはかなり刺さってる様子。
一方で、“物理カオスならではの荒っぽさ”に触れている意見もちらほら。具体的には、
- カメラの動きと照準位置が合わなくて、狙いづらい瞬間がある
- ミニガンのヒートゲージ表示が視線の集まる場所から遠くて見落としがち
- 拾えるオブジェクトの色分けが分かりづらくて、直感的じゃない部分もある
みたいなフィードバックが出てる。ただ、こういう指摘を書いている人も最終的には「それでもめちゃくちゃ楽しい」「今後のアップデートで化けそうだから今のうちに買っておく価値アリ」ってトーンなのが印象的。
ボリューム面については、今はストーリーキャンペーンが第1章までで、「物理で遊べる箱庭」としてはかなり仕上がっている一方、ミッション数自体はまだ控えめって評価が多い。開発側も早期アクセス期間(6〜12か月予定)のあいだに第3章まで追加していくロードマップを出しているので、“今は遊び心地チェック&推しヘリ探しの時期”って感じで捉えておくのが良さそう。
オススメや期待ポイント
まず一番の推しポイントは、とにかく物理アクションが気持ちいいところ。戦車をぶら下げて基地に投げつけたり、ミサイルを掴んで逆方向に投げ返したり、ヘリに兵士を満載して重量増加を体感したり…全部ちゃんとゲーム側が反応してくれるから、「こうしたらどうなる?」って発想がそのまま遊びになるタイプ。クリップ映えしそうな“事故”も起きやすくて、配信でも盛り上がりやすそう。
次に、Strike系直系のノリを3D&現代UIでやってくれてるところ。昔のトップダウンヘリシューターが好きだった人にはもちろん刺さるし、最近ローグライクやツインスティックばっかりやってた勢にも、ちょっと違う方向性の“重くて荒っぽい手触り”が楽しめると思う。マップも砂漠・ジャングル・極地と分かれてるから、見た目の飽きづらさも◎。
日本語フル対応なのも地味にデカい。ブリーフィングや無線の掛け合い、UI周りもちゃんとローカライズされているので、英語に自信なくても問題なし。大統領救出だの何だの、B級アクション映画みたいなノリをそのまま味わえるのはかなり嬉しいところ。
そして早期アクセスならではの期待値も高め。開発は6〜12か月のEAを想定していて、その間にストーリーミッションの拡充やバランス調整、ヘリや武器の追加も予定されている。すでに細かいホットフィックスやパフォーマンス改善もガンガン投下されているので、「コミュニティと一緒に育っていくゲーム」を追いかけるのが好きな人にはかなり相性いいはず。
まとめ
『Cleared Hot』は、
- Strikeシリーズ系のトップダウンヘリシューターが好き
- 物理演算でゴチャゴチャした戦場を引っかき回すのが好き
- ミッション型のアクションに、ちょっとした戦術要素も欲しい
- 早期アクセスのゲームが育っていく過程を見るのが楽しい
こんな人にはほぼ間違いなく刺さるタイトル。コンテンツ量はまだ伸びしろあるけど、コアの遊び心地はすでにかなり完成度高い印象。価格もインディーとしては手を出しやすいレンジなので、「物理で暴れるヘリゲー欲しいな」と思った瞬間にウィッシュじゃなくて購入ボタン押しちゃっていいラインだと思う。
トップダウンのヘリシューターって、意外と今の時代に新作が出にくいジャンルだから、気になったらぜひ早めにチェックしてみて。物理で荒ぶる戦場タクシー体験、ハマる人はとことん沼るやつ。

