1926年、第一次世界大戦を止めた「オカルト事件」の余波が残るウェールズの町ペンウィルを、幽霊少女クローバーと不気味だけど頼れる人形が歩き回る──それが『Withering Realms』。前作『Withering Rooms』でコアなホラーファンを虜にしたMoonless Formlessによる新作で、見下ろしゼルダ風の探索にソウルライク寄りのバトルとビルド要素を足した、じわじわハマるタイプのホラーアクションRPGって感じだよ。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Withering Realms |
| デベロッパー | Moonless Formless |
| パブリッシャー | Moonless Formless |
| ジャンル | ホラーアクションRPG / アクションRPG / インディー |
| 発売日 | Steam早期アクセス:2026年Q2予定(開発中) |
| 対応言語 | 英語(UI・音声・字幕)※日本語未対応(2025年11月時点) |
| 価格(Steam) | 未定 |
どんなゲーム?
舞台は1926年。10年前に起きた巨大な「オカルト事件」によって第一次世界大戦は途中で止まり、世界は一晩で別物になった。死者が歩き回り、霊がうろつき、一部の人間は魔法すら使えるようになった…という、かなりハードなオカルト世界線のヨーロッパ。ペンウィルという架空の町と、その周囲の広大な墓地や洞窟、朽ちた屋敷が主なフィールドになってる。
主人公は9歳の少女クローバー。気がつくと朽ちた屋敷で目覚め、自分がすでに幽霊になっていることを知る。彼女の唯一の味方が、木と金属と人間の骨や肉で作られた奇妙な人形「The Doll」。クローバーはこの人形に憑依する形で操り、自分を生き返らせる方法を探してペンウィルの町と墓地を冒険していく。
ゲームとしては、
- ワールドマップからエリアを選んで探索するホラーアクションRPG
- 視点は基本的に3/4見下ろし(いわゆる斜め見下ろし)
- 昼と夜を選んで出撃できて、夜は敵もギミックもかなり危険寄り
という構成。開発者自身が「トップダウンゼルダとBloodborneを足したような感触」と説明していて、クラシックなアクションRPGにソウルライクな立ち回りのシビアさを混ぜた感じだと思っておくとイメージしやすい。
ダンジョンではThe Dollを操作して、
- カルト教団、アンデッド、幽霊、魔女など多彩な敵と戦い
- 罠を避けたり、爆薬で隠し通路を吹き飛ばしたり
- 棺や宝箱を漁って素材や魔法アイテムを集める
といった感じで、探索と戦闘がガッチリ絡み合っている。
町ペンウィル側では、ショップやNPCが集まっていて、装備の強化やクエスト受注、情報収集をしながら冒険の拠点として機能する。フリーランスの探偵アルテアなど、クローバーと行動を共にしてくれるキャラクターもいて、単純に「怖いだけ」じゃなくて物語やキャラのドラマもちゃんと追っていけそうな作りになっている。
コミュニティの反応は?
記事執筆時点では、まだ発売前なのでSteam上のユーザーレビューはなし。ただし、発表トレーラーが出た瞬間からコミュニティはかなりザワついてる。
まず目立つのが、前作『Withering Rooms』ファンの盛り上がり。Redditのr/Gamesでは、「去年遊んだゲームの中で一番好き」「隠れた名作だった」「新作は最も楽しみにしている一本」といったコメントが多くて、『Withering Realms』もウィッシュリスト入り確定、みたいな声が目立つ。前作の「クラシックなサバイバルホラー+RPGビルド要素」という組み合わせが刺さった人には、今回もかなり期待値が高い雰囲気だね。
一方で、トレーラーを見た人からは
- 「コンバットやアニメーションはちょっと硬そうだけど、雰囲気が良すぎるから追いかけたい」
- 「前作はストーリーと世界観は最高だけど、ステルスと戦闘は正直荒削りだった」
みたいな、良いところも課題も分かったうえで推しているコメントもちらほら。要するに「ちょっとジャンクなんだけど、世界観と遊びの芯が強いタイプのインディー」として見られている印象。
Steamコミュニティでも、「Withering Roomsが大好きだったから本当にうれしい」「次はどんな仕掛けを入れてくるのか楽しみ」といったポジティブなスレが多め。ソロ開発でここまで世界を作り込んでくるスタイルに対して、期待と応援ムードがかなり強い感じだよ。
オススメや期待ポイント
幽霊少女+人形という攻めたコンビ
主人公が生身じゃなくて「幽霊少女+人形」という組み合わせなのがまず強い。クローバーは前線には立たず、あくまでThe Dollを通して世界と関わる存在。プレイヤー視点だと
- クローバー=物語と選択の主体
- The Doll=戦闘と探索の主体
みたいに役割が分かれていて、ストーリーとバトルの両方にちゃんと焦点が当たりそう。
人形の見た目も、「ちょっとキモいのにどこか愛着が湧く」ラインを攻めていて、ホラーだけどキャラゲー的な魅力もありそうなのが良き。
右腕カスタムでビルド遊び
The Dollの右腕には、ピボット大剣、チェーンロック、マシンガン、火炎放射器など、かなりバラエティ豊かな武器&装置を取り付けられる。武器だけじゃなくて「機械」のニュアンスが強くて、
- 中距離で敵をまとめて焼く
- チェーンで敵を引き寄せてから大剣で叩き切る
- 範囲制圧系のビルドに寄せる
みたいな、“自分の狂ったおもちゃ”を作っていく感じのビルド遊びが楽しめそう。
探索で拾った素材やアーティファクトでどんどん強化していけるので、「今日はこの構成で行こう」って考える時間も含めて楽しめるタイプだと思う。
夜の再訪と半ランダム生成
エリアは一度クリアして終わりではなく、夜に再訪することで新しい敵やイベント、シークレットが出現する。さらに、一部のダンジョンやエリア構造は入るたびにランダム要素が入り、毎回ちょっとずつ違う体験になる仕組み。
ただし、「死んだら全ロスト」のガチローグライクではなくて、
- アイテムや装備、ストーリー進行は死んでも失われない
- でも敵配置やダンジョン構造はある程度シャッフルされる
というバランス。ローグライクのスリルは欲しいけど、ビルドやストーリーをじっくり育てたい人にはかなり相性良さそう。
ソロ開発&前作からの期待値
開発しているMoonless Formlessはシアトル拠点のソロデベロッパー。前作『Withering Rooms』は見た目こそ地味めだけど、サバイバルホラー×ローグライト的な構造や、サニティをリソースにしたシステムが刺さってコアファンからかなり高評価をもらっている。
その流れで「今度は見下ろしアクションRPG寄りに振った新作」という位置づけなので、
- 前作の世界観やアイデアが好きだった人
- ソウルライクや昔ながらのサバイバルホラーが好きな人
あたりは要チェックって感じ。早期アクセスでプレイヤーのフィードバックを反映しつつバランス調整していく方針らしいので、長く育っていくタイプのタイトルになりそうだね。
まとめ
『Withering Realms』は、
- 1920年代オカルト世界線
- 幽霊少女クローバーと不気味かわいい人形コンビ
- 見下ろし視点の探索+ソウルライク寄りアクション
- 夜の再訪やランダム生成で周回が楽しめるダンジョン
という要素がまとまった、“雰囲気重視だけどちゃんと遊べるホラーアクションRPG”になりそうな一本。
まだリリース前で細かい調整はこれからだけど、前作ファンの熱量とコンセプトの強さ的に、インディーホラー好きならウィッシュリストに入れて様子を見る価値はかなり高いと思う。2026年の早期アクセス開始が楽しみなタイトルだね。

