【ゲーム紹介】Anno 117: Pax Romana|ローマ帝国ど真ん中で街づくり

ゲーム紹介

ローマ帝国の総督として、ラティウムやアルビオンの土地に自分だけのローマ都市を育てていくシティビルダー。Annoシリーズ最新作『Anno 117: Pax Romana』は、歴史ロマンとガチ経済シムを同時に味わえる、かなり“沼”な一本だよ。あたし目線で、どんなゲームなのか&どこが刺さりそうかをゆるっと紹介していくね。

基本情報

項目内容
ゲームタイトルAnno 117: Pax Romana
デベロッパーUbisoft Mainz
パブリッシャーUbisoft
ジャンル都市建設/シミュレーション/ストラテジー(RTS要素あり)
発売日PC:2025年11月12日、PS5/Xbox Series X|S:2025年11月13日
対応プラットフォームPC(Steam/Epic Games Store/Ubisoft Connect)、PlayStation 5、Xbox Series X|S
対応言語英語ほか全12言語(日本語はUI・字幕対応。音声は基本英語)
価格(Steam定価)8,360円

どんなゲーム?

舞台は紀元117年、いわゆる「パックス・ロマーナ」まっただ中のローマ帝国。プレイヤーは若いローマ貴族マルシア・テルティアかマルクス・ナウクラティウスとして任命される総督になって、帝国の各属州を任される立場になる。最初の舞台は帝都に近いラティウムと、霧深いケルトの地アルビオン。どちらを選ぶかで、資源や気候、住民の文化もガラッと変わるのがポイントだ。

ゲームとしては、シリーズ伝統の「生産チェーン組み立て型」シティビルダー。木こり小屋→製材所→住宅、といった感じで、資源採取から加工、住民の生活まで全部つながっていて、ひとつ詰まると街全体がじわじわ苦しくなっていく。ただ、建物の移動や道路の引き直しがかなりやりやすくて、レイアウトを試行錯誤しやすいのもうれしいところ。

操作感は見下ろし視点のリアルタイム。道路や建物をグリッドだけじゃなく斜めにも置けるようになっていて、きっちり碁盤目の街も、くねくねした丘陵都市も自分好みに作れる感じ。戦闘はガチRTSほど複雑ではないけど、陸海両方で部隊を動かして拠点を守ったり、海賊や他勢力と戦ったりもする。

キャンペーンでは、家族ドラマを絡めたストーリーがしっかり用意されていて、皇帝の命令と自分の理想の間で揺れつつ街を発展させていく流れ。いっぽうサンドボックスモードは、ストーリーよりも自由な街づくりと経済最適化に振り切れるモードで、シリーズ経験者はこっちで時間を溶かすことになりそう。

コミュニティの反応は?

リリース直後のSteam評価は、全言語トータルでは「ほぼ好評」寄りだけど、英語レビューだけ見ると「賛否両論」よりのミックスって感じ。ローマ帝国という題材への期待値が高かった分、細かいところまで意見が飛び交ってる印象だね。

ポジティブな声で多いのは、とにかくグラフィックと街の雰囲気。市民が広場でだべってたり、闘技場で歓声を上げてたり、雨が石畳に反射していたりと、都市の“生きてる感”がすごいって評判。前作『Anno 1800』よりキャラクターモデルや天候表現が大きく進化してる、ってコメントも目立つ。

ゲームプレイ面でも、「経済チェーンの複雑さはちゃんと健在」「ストーリーキャンペーンが思ったよりドラマチックで楽しい」「戦闘が1800よりマシになってる」といった好意的なレビューが多め。歴史好き・ローマ好き的にも、建物デザインや地形の作り込みはかなり刺さってるっぽい。

一方で、気になるポイントとしてよく挙がっているのがUIと導線。PC版でのメニュー構成が少し扱いづらい、クエストの表示場所が分かりにくい、といった声がちょこちょこ見かける。それから「1800とかなり似ていて、安全運転すぎる」「チュートリアルが説明不足で、システムを自分で試行錯誤する必要がある」と感じているプレイヤーもいるみたい。

Redditのr/annoや専用サブredditでは、すでに街レイアウトのスクショや生産効率の研究、デモ版からの改善点の議論などが盛り上がっていて、「ローマ版Anno」を待っていたファンが一気に集まってきた感ある。全体としては「気になる粗さはあるけど、時間泥棒な一本」というムードが強いかな。

オススメや期待ポイント

まず押さえておきたいのが、ローマ帝国をテーマにしたAnnoってだけで唯一無二ってところ。ラティウムでは王道ローマ都市を作り込みつつ、アルビオンでは湿地やケルト文化をどう統合するか、みたいな悩みが出てくる。地元文化を尊重してゆるやかにローマ化するか、徹底的にローマ式インフラで塗りつぶすか、プレイスタイルが性格に出そうでおもしろい。

市民階級のステップアップも、シリーズらしい“じわじわ楽しい”ポイント。最初は解放奴隷のリベルティから始まって、プレブス層、さらに富裕市民へとレベルアップしていくたびに、必要な資源や娯楽、宗教施設が増えていく。経済を回しつつ「パンとサーカス」を提供して民意をキープするのが、ローマ感あって最高なんだよね。

信仰システムも面白そうなところ。島ごとに主神を決めて、ネプトゥヌス信仰で航海を強化したり、マルス信仰で軍事力を盛ったりと、どの神様に全振りするかでプレイの色が変わる。単なるバフではなく、「この島は軍事拠点」「ここは商業都市」みたいなロール付けにも自然につながるのが良き。

あと、サンドボックスモードの伸びしろがえぐそう。プレビュー段階でも、複数の島を結ぶ貿易網を組んだり、資源の偏りを利用して専門特化した街を作ったりと、プレイヤーごとにまったく違うローマができあがってた。将来的にDLCで新しい属州や建物が追加されていけば、何百時間でも遊べるシリーズらしさはしっかりありそう。

逆に、シリーズ経験者ほど「1800との違い」をどこまで求めるかは好みが分かれそう。完全な別物というより、「遊びやすくチューニングされたローマ版Anno 1800」と捉えると、いい意味で安心して遊べると思う。UIまわりやチュートリアルの弱さはアップデートで改善される可能性も高いし、今後のパッチやDLC展開込みで付き合うタイプのゲームかな。

まとめ

『Anno 117: Pax Romana』は、ローマ帝国×シティビルダーというド直球の組み合わせに、シリーズらしい濃い経済シミュレーションと、軽めの戦闘・政治要素を乗せた一本。細かいUIや導線の気になる点はあるけど、それを上回る“街づくりの気持ちよさ”と“ローマを自分の色に染めていく感覚”がちゃんとある作品だと思う。

シティビルダー好き、歴史好き、あるいは「ローマ帝国のこと、つい考えちゃうんだよね」ってタイプの人にはかなりオススメ。前作1800が好きだった人は、操作感はほぼそのままに、まったく違う時代と文化で新しいパズルを解く感覚で楽しめるはず。がっつり腰を据えて遊べる都市建設ゲームを探しているなら、候補に入れておいて損はないよ。

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