砂漠で“正解の道”は誰も教えてくれない——だから自分で見つけるのが最高に気持ちいい。公式Dakarライセンス作『Dakar Desert Rally』は、コマ図(ロードブック)を読み解いて広大なオフロードを突っ切るラリーレイド体験が主役。あたし的には、迷うドキドキこそがこのゲームのごちそうだと思うよ。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Dakar Desert Rally |
| デベロッパー | Saber Porto Ltd. |
| パブリッシャー | Saber Interactive |
| ジャンル | ラリーレイド/オフロード・レーシング |
| 発売日 | 2022年10月4日(PC/PS5/PS4/Xbox Series X |
| 対応言語 | 英語/仏語/伊語/独語/西語(スペイン)/葡語(ポルトガル・ブラジル)※日本語は未対応 |
| 価格(定価) | 4,299円 |
どんなゲーム?
- 公式Dakar 2020・2021・2022のステージと車両(バイク/クアッド/SSV/カー/トラック)を収録。舞台は巨大なオープンワールドで、ルート取りは自由。道なき道を、ロードブック(コマ図)の指示とコンパスを頼りに進むのがキモ。
- 3つのドライブモード:
- Sport…アーケード寄り。目印や誘導が多めでまずはここから。
- Professional…誘導が減ってナビ重視。段階スタートで本格感アップ。
- Simulation…速度制限やペナルティが厳格、いちばん“競技会”っぽい。リカバリーもシビア。
- 季節・天候・昼夜サイクルがフル実装。砂嵐や夜間で視界が一気に悪化、判断ミスがそのままコースアウトへ。ここ、めっちゃスリリング。
- ロードブックエディター(無料・v2.0)で自作ステージ&イベントを作って共有OK。写真好きならリプレイ&フォトモードも要チェック。
- オンライン:最大4人のマルチプレイに対応。フレンドと同発進で“迷子自慢”するのも楽しい。
コミュニティの反応は?
- Steam評価は「やや賛否両論(Mixed)」。広大なマップと天候演出、コマ図ナビの独特な緊張感を推す声が多数。
- 一方で発売初期のバグやステアリングホイール対応のムラは繰り返し話題に。環境次第では問題なく遊べる報告もあるけど、ホイール勢は事前に対応リスト確認がおすすめ。
- 大型アップデート履歴:
- Fall 2023(v2.0)…ロードブックエディター/リプレイ/フォトの追加、各種改善。
- USA Tour(v2.1, 2024年1月)…約256km²の新マップ(グランドキャニオン/ネバダ砂漠/イエローストーンをモチーフ)と新イベントを追加。最終アップデートとして安定化に注力した旨が告知され、以後は大規模アップデート終了のアナウンス。
オススメや期待ポイント
- “迷いを楽しむ”レースデザイン:最短ラインを攻めるより、コマ図を解いて地形を読む力が勝敗を分ける。WRC系とは違う“読解系ドライビング”が刺さる人に特に推し。
- 気象×地形の事故り方がリアル:砂丘でラインを外した瞬間にハマる感じ、夜間でピッチノートが頼みの綱になる感じ、全部がDakarっぽい。
- 遊びの伸びしろ:
- ロードブックエディターで“自分だけのラリー”を作れる。
- 無料DLC(例:Audi RS Q e-tron、Saudi Arabia Map Extension、SnowRunner Cars Pack)でちょい遊び増し。
- USA Tour DLCで景色のバリエが一気に広がる。フリーロームの宝探しも地味に楽しい。
- これから始める人向けカンペ:
- Sportで挙動とコマ図記号に慣れる → 2) Professionalで“誘導が少ない”環境に挑戦 → 3) Simulationで本番。同時にコンパス/トリップ/CAPの見方を体に入れると迷子率が下がるよ。
まとめ
派手なドリフト勝負じゃなくて、地図と空気を読むレースがしたい人にハマる一作。初期の粗さはアップデートでだいぶ整って、今は“迷走こそ快感”って人にちょうどいい。日本語未対応なのは惜しいけど、UIはシンプル寄りだから慣れれば大丈夫。砂丘の向こうに自分だけのルートがある——そう思える人なら、きっと好きになれるはず。
