南北戦争最大の激戦「ゲティスバーグ」を、総司令として捌く一本。ライン維持や側面取り、士気と疲労の管理が勝敗を分ける“現場采配”特化のリアルタイム戦術ゲーだよ。史実ベースなのに分岐たっぷりで、同じ戦いを何度も別解で攻略できるのが神。操作は直感的、でも奥行きはしっかり。歴史ファンにもRTS初心者にも勧めやすい仕上がり。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
ゲームタイトル | Ultimate General: Gettysburg |
デベロッパー | Game‑Labs |
パブリッシャー | PC: Game‑Labs/コンソール: Samustai LTD |
ジャンル | リアルタイム戦術(RTT/RTS) |
発売日 | PC: 2014年10月16日/コンソール移植: 2023年以降(PS5版 2024年7月19日) |
対応言語 | 英語(日本語なし) |
価格(定価) | Steam: ¥2,300 |
どんなゲーム?
ゲティスバーグの三日間(最大四日構成)を丸ごと扱う“会戦特化型”のリアルタイム戦術。プレイヤーは北軍/南軍どちらかの将軍となり、歩兵・砲兵・騎兵の各旅団を指揮する。地形と高度差、視界(LoS)、遮蔽物、士気・疲労の状態がガチで効いてくるので、正面押しの力技は基本通らない。丘を押さえ、砲兵で圧をかけ、歩兵でラインを維持しつつ、敵の側面と背面を狙う——この“教科書的ムーブ”が勝ち筋になるのが気持ちいいんだよね。
操作はドラッグで行軍ルートを引く直感式。部隊はある程度の自律行動を取ってくれるから、逐一細かい命令で“ベビーシッティング”しなくても戦線を組み立てやすい。戦闘は時間フェーズで進み、日付をまたいでも部隊の位置や損耗、士気の状態が引き継がれる。たとえば一日目にSeminary Ridgeを押さえておけば、二日目の作戦選択が変わる、みたいな感じ。史実の名所——Cemetery Hill、Peach Orchard、最後のPickett’s Chargeまでしっかり再現されているのも推しポイント。
コミュニティの反応は?
Steamでは“Very Positive”評価で、AIの挙動と地形再現の良さがとくに高評価。PC Gamerの「ベスト・ウォーゲーム」に挙げられた実績もあって、RTT入門の定番ポジをずっとキープしてる印象。Redditのwargame界隈でも「AIがちゃんと側面を突いてくる」「ライン戦の緊張感が最高」といった声が多いね。一方でコンソール版は「パッド操作は少しクセあり」という指摘もあるけど、チュートリアルを踏んで感度を調整すれば慣れる、という意見が目立つ。
オススメや期待ポイント
- 9タイプのAI司令官:攻勢・守勢など性格が違い、難易度の上げ下げ以上に“相手が変わる”体験ができる。
- マルチデイの戦役進行:日をまたいで戦況が残るから、前日の勝ち筋やミスが翌日に響く緊張感がある。
- 直感操作×情報量:ドラッグで道を引くだけで部隊が最適化して動く一方、LoSや士気・疲労、密集と散開のトレードオフなど考える余地は十分。
- 軽量で遊びやすい:要求スペックは控えめ。歴史読み物としても地図の作りが良く、眺めていて楽しい。
まとめ
“キャンペーン全土を縦断する総力戦”よりも、“一大会戦を繰り返し極めていく”タイプの人にドンピシャ。史実展開をなぞるも良し、別解で歴史に“if”を刻むも良し。操作はキャッチーだけど、勝ち切るには戦術の定石が要る——このバランスがUG:Gの醍醐味。RTSが気になってるけど複雑すぎるのはちょっと、って人にも入門に勧めやすい一本だよ。