アメリカ南西部を舞台に、アンバーとマリーナのロードトリップと宝探し、そして二人の距離がじんわり縮まっていく“読む”特化のビジュアルノベル。英語フルボイスのリマスターで雰囲気増し増し。分岐や選択肢はなく、物語を一気に味わうタイプだよ。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
ゲームタイトル | Highway Blossoms(ハイウェイ・ブロッサムズ) |
デベロッパー | Studio Élan |
パブリッシャー | Studio Élan |
ジャンル | ビジュアルノベル(キネティックノベル/選択肢なし) |
発売日 | 2016年6月17日 |
対応OS | Windows / macOS / Linux |
対応言語 | 英語 |
価格(定価・Steam) | 1,500円 |
どんなゲーム?
旅の相棒は、家族の想いが残るキャンピングカーと、道中で出会ったヒッチハイカーの女の子・マリーナ。主人公アンバーは、亡き祖父の面影を追いながら、鉱夫の置き土産とされる日誌をきっかけに広がった“お宝ブーム”へ巻き込まれていく。舞台はニューメキシコからネバダへ続く広大な砂漠地帯。実在ランドマークをモチーフにした背景と、乾いた空気を連れてくるサウンドが、二人の距離感とテンポよく重なるんだ。
ゲームとしては“キネティックノベル”だから選択肢はなし。読むことに集中できて、英語フルボイスが物語の起伏をちゃんと引っ張ってくれる。テキストは約9万語で、読み切り目安は6時間前後。夜の静かな時間に一晩で駆け抜けるのもアリだし、ロードムービー感を大切に少しずつ噛みしめるのもオススメ。
加えて、DLC「Highway Blossoms: Next Exit」(2020年9月25日)はラスベガス再訪のサイドストーリー。新キャラや既存キャラの掘り下げもあって、読後の余韻をもう一度楽しめるよ。
コミュニティの反応は?
Steam全体評価は“圧倒的に好評”。直近も“非常に好評”で、長く読まれている印象だね。レビューでは「アンバー×マリーナの掛け合いと成長が最高」「ロードトリップの空気感と背景美術が心地いい」「サントラが旅を支えてくれる」といった声が多め。一方で、選択肢や分岐を期待していた人からは「読み物寄りでゲーム性は薄い」という指摘も少数ある。つまり、読書体験としての没入感に振り切った作りが刺さるかどうかが分かれ目ってこと。
Redditなど海外コミュニティでも、南西部の描写やロケーションのリアルさ、キャラクターの感情線の自然さが好意的に語られてる。シリアス寄りの場面や“すれ違い”の緊張をどう感じるかは人それぞれだけど、二人の関係性に最後まで付き合う価値は高い、ってトーンでまとまってるよ。
オススメや期待ポイント
- 英語フルボイス×6時間前後の読み切り:声の芝居がキャラのニュアンスを補強。短すぎず長すぎないボリューム感。
- アメリカ南西部のロードムービー感:背景の描き込みとBGMが旅情をがっちり演出。週末の“疑似ドライブ”に最適。
- 読み物に集中できる設計:選択肢なしでテンポよく。VN初心者にも入りやすい。
- DLC「Next Exit」で余韻をもう一度:本編後の後日談。ラスベガス×UFOテーマのイベント描写が楽しい。
- アクセシビリティも充分:早送りやログ、字幕周りが整備されてて快適。リマスターでサントラ&アートのタッチアップも。
まとめ
分岐や攻略の“ゲーム性”を求める人には向かないかも。でも、二人旅の会話が心に残る物語を探してるなら、Highway Blossomsはかなりの有力候補。乾いた砂漠の風景が、読み終わってもしばらく頭に残るはず。日本語未対応でも、英語ボイスと読みやすい地の文なら十分追えるレベルだから、英語の読書感覚で挑戦してみてほしいな。