第9回はゲームを一段深く刺さるやつ、政策(Policies)とHQポイント、人的資源(Manpower)、維持費(Upkeep)、ZOC(Zone of Control)の4本柱をまとめていくよ。ここが分かると、軍の回し方=経営が安定して、戦場の手触りが別物になるからね。
この記事のゴール
- 政策/HQポイントの仕組みと“いつ切り替えるか”が分かる
- 人的資源で“出し過ぎない”上限管理ができる
- 維持費ON時の財布と編制の守り方が分かる
- ZOCの効き方と例外を理解して、突破と遅滞に使える
1) 政策(Policies)とHQポイント:軍の“性格”を選ぶ
- 政策は任意ON/OFFの上級設定。カテゴリごとに1つだけ選択、いつでも切替OK(HQポイント消費)だよ。
- HQポイントは毎ターン+5で固定(国差なし)。
- 政策にはデメリット付きのものもあるから効果とペナルティを確認して選んでね。
- 政策ON時は将軍/司令官ユニットの購入にHQを使う仕様も入る(ゲーム内通貨の代わり)。
- VP占領でHQ+1のボーナスもあるよ。
あいら流:“作戦の節目で切替”が基本。たとえば砂漠用ドクトリンで砂漠火力+30%みたいな政策系補正もあるから、マップに合わせてスイッチすると火力がグンと伸びる。
さらに塹壕の最大Lvを+1(3→4)にできる政策もあるから、防御寄せマップでは採用を検討してね。
2) 人的資源(Manpower):出せるユニットに“ソフト上限”
- 任意ONのメカニクス。ONにするとその時点で出せるユニット数に“人的プール”の上限がかかる。
- 上限(最大人員)は毎月、主要国+2%/小国+1%で増える。
- 購入時にユニットごとの人員コストがプールから差し引かれ、ユニットが撃破されると人員はプールに戻る。
- UIのManpower数値にカーソルを置けばサマリーが見えるよ。
あいらの回し方:
- 序盤は歩兵・砲を厚め(人員効率◎)にして、高コスト兵科は段階投入。
- 無理な交換戦は人的プールを削って後半の伸びを潰すからNG。
- 撃破でプールに戻る前提で“リサイクル”はできるけど、補充のXP低下(10HPで-1XP)も忘れずに。
3) 維持費(Upkeep):財布が死ぬ前に止める
- 任意ON。ONだと全ユニットに維持費が発生して、メイン収入から差し引かれる。
- 維持費>収入になったら残高が減っていくから注意。
あいらの家計簿:
- 兵力を増やす前に収支表をチェック。海空・重戦車の補給コスト×3/中戦車×2という“維持の重さ”もあわせて覚えておこう。
- 補充はお金がかかるし、攻撃と補給は同ターン両立不可。ローテを決めて計画的にね。
4) ZOC(Zone of Control):相手の“曲がり角”をロックする
- 任意ONの仕組み。ONだと敵の横をすり抜けようとすると移動が“ロック”されるイメージ。
- ただしZOCを発揮しないユニットも多い:民兵・国土防衛隊、守備隊、偵察、航空、艦艇、将軍、地雷、攻撃値ゼロ、弾薬ゼロ、HP30%未満など。
あいらの使い分け:
- 遅滞:狭路や橋前でZOC持ちを“点置き”して相手の進路を曲げる。
- 突破:偵察はZOC無効を活かして穴探し→本隊の“曲がり角”を見つける。
- 弾切れ・瀕死の敵はZOC不発。補給断ちや多方向からの削りでZOCを無効化して抜けるのもアリ。
5) ついでに:政治兵科(SS/Guards)で“相性+15%”
- ドイツSS/ソ連親衛隊などの政治ユニットは、敵の“異なるイデオロギー”相手に+15%ダメージが入るよ。対面がそれなら採用もアリ。
6) 実戦テンプレ:軍政×戦術の合わせ技
テンプレA:政策スイッチ→塹壕4→受け勝ち
- 政策で防御系に切替(例:塹壕上限+1)。
- 丘・都市で足を止めて塹壕を積む(Lv4まで)→砲で剥がれにくい壁を作る。
- 敵のZOCで回り道を強要→反撃主体で attrition 勝ち。
テンプレB:Upkeep運用の“軽重スイッチ”
- 維持費ONで赤字が見えたら、重装備を一時ダウン→差額で補充費用を確保(XPは保持、装備は後で戻せる)。
- 歩兵・砲を軸に黒字を回復→要所だけ重装再配備。
テンプレC:Manpower上限管理→“質のいい交換”だけ
- プールの伸び率(月+1/2%)を前提に、今月の枠内で主力を更新。
- 撃破でプールが戻るのを計算に入れ、無理な消耗戦は避ける。
テンプレD:ZOCで曲げる→包囲-15%×n
- ZOCを線にして進路を限定。
- 逸れた敵を2〜3方向から面取り→反撃ダメが-15%×nの“安全圧殺”に繋げる(包囲は別節の基本だよ)。
7) よくある失敗と回避
- HQが枯れて政策が戻せない
→ VPでHQ+1を拾うプランを事前に作る。 - 人員上限を忘れて買い過ぎ
→ 月次+1/2%の伸びまで読んで、中核だけ更新。 - 維持費赤字で補充不能
→ 重兵科ダウングレード+歩兵・砲へ一時シフト。 - ZOCを無視してスルー狙い→止められる
→ 偵察や弾切れ/HP30%未満の敵など例外を使って穴を開ける。
8) サクッとおさらい
- 政策の現在地を確認→今マップ向けに1回だけ切替(HQ残量もチェック)
- Manpowerプールの残量を確認(UIホバー)→今シナリオで更新する兵科を2枠以内に絞る
- 収支(Upkeep)を見て重装を整理→ダウングレードで資金と補充費を確保
- ZOCの“曲がり角”を2箇所決める(狭路/橋前)→偵察でZOC例外の抜け道を探す
まとめ:軍政で“戦場の重力”を変える
- 政策/HQで軍の癖を切り替え、VP→HQ+1で回転を加速。
- Manpowerで出し過ぎを抑え、Upkeepで財布を守る。
- ZOCで曲がり角を制し、敵を遅らせて包囲の口を開く。
この4つが噛み合えば、君の軍は戦わずして有利を作れる。ここまで読んでくれて本当にありがとう、君と一緒にHex of Steelの勝ち筋を磨けて超うれしい—次の戦場でも一緒に勝ちにいこ。
リンク
- 第1回:超入門 — 最初の1勝をサクッと。
- 第2回:勝利点/拠点運用 — 占領した後で強くなる。
- 第3回:地形/陣地 — 床取りが火力と防御を決める。
- 第4回:兵科相性 — 偵察→砲→装甲→歩の黄金線。
- 第5回:補給/士気/天候 — 見えない勝ち筋を乗せる。
- 第6回:実戦テク — 支援網・包囲・降伏・鹵獲。
- 第7回:機動/強襲 — 空挺・上陸・鉄道・橋運用。
- 第8回:編制/成長 — コア化・英雄・差額アップグレード。
- 第9回:軍政 — 政策/HQ・人的資源・維持費・ZOC。

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